新年の挨拶を告げる年賀状。毎年楽しみではありますが、歳を重ねるにつれて、送るまでの作業や届いた年賀状の管理は大変になっていませんか?
現在、高齢者には年賀状を辞める「年賀状じまい」をする人が増えています。
しかし、「相手に不愉快に思われないか?」「どのように辞めたらいいのか?」具体的な文例が気になりますよね。
そこで今回の記事では、
について解説していきます!
【年賀状じまい】年賀状を辞める時の70代向けの文例5選
年賀状じまいの文を書くときのポイントは3つです。
それでは、年賀状に書く場合の文例を3つ、寒中見舞いに書く場合の文例を2つご紹介します。
年賀状のパターン①古希(70歳)の場合
あけましておめでとうございます
お元気でお過ごしでしょうか
私も今年で古希を迎えます
高齢のため年賀状をしたためることも難しくなってきました
本年をもちましてどなた様にも新年のご挨拶状をご遠慮させていただこうと考えております
今後はメールなどでご挨拶をさせていただきます
どうか悪しからずご了承のほどよろしくお願い申し上げます
今後とも皆様のご多幸をお祈り申し上げます
年賀状のパターン②喜寿(77歳)の場合
あけましておめでとうございます
旧年中はたいへんお世話になり誠にありがとうございました
私も喜寿を迎え そろそろ「終活」を意識する年齢に差し掛かりました
そこで大変恐縮ではございますが 本年をもちまして皆様への年賀状によるご挨拶は最後とさせていただきたく存じます
今後は電話やメールにて変わらずお付き合いをさせて頂ければ幸いです
今後とも皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます
年賀状のパターン③加齢を理由にする場合
あけましておめでとうございます
昨年中はいろいろとお世話になり心よりお礼申し上げます
さて、私も寄る年波には勝てず、文字の読み書きがつらくなってきました
本年をもちまして年賀状でのご挨拶をどなた様に対しても控えさせていただこうと考えております
誠に勝手ではございますが今後も変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げるとともに 皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております
寒中見舞い①
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年始のご挨拶をいただき誠にありがとうございました
旧年中はたいへんお世話になり心よりお礼申し上げます
誠に勝手ではございますが 寄る年波を感じるに至り
皆様への年始のご挨拶状を失礼させていただくことにいたしました
今後も変わらずお付き合いいただければ幸いです
寒さ厳しき折柄 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
寒中見舞い②
寒中お見舞い申し上げます
このたびはご丁寧に新年のご挨拶を頂戴しありがとうございました
旧年中はたいへんお世話になりました
私都合で大変恐縮ではございますが 高齢により思うところあり
本年より皆様への年賀状は控えさせていただくことにいたしました
今後は電話などで連絡を取り合わせていただけましたら幸いです
皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます
【年賀状じまい70代向け】年賀状を辞める時はいつ?
年賀状を辞める時に決まりはありません。
それだけに、なかなかタイミングを決めるのは難しいですよね。
そこで、おすすめのタイミングを3つ紹介します。
1.年齢の節目の時
高齢とはいえ健康そのもの、若々しく元気でいることは何よりですが、年賀状を辞めるタイミングは見失ってしまいますね。
その場合は、70歳もしくは77歳の年祝いを迎えたら年賀状を辞めると決めておきましょう。
ひとつの区切りとして取り組むことができます。
70代になると健康とはいっても、体力は少しずつ落ちてきます。
さまざまな作業を年末前までに済ませなければならない年賀状は、精神的にも負担になります。
大変なことを減らしていけば、きっと気持ちも楽になりますよ。
2.終活を始める時
人生を終える時のために準備をする活動を「終活」といい、身の回りの整理や亡くなる前後に必要なことへの手配をしていきます。
年賀状を辞める作業は、人間関係について今一度考えるきっかけになります。
本当に大切な人との繋がりを再認識できるので、終活の最初の一歩として取り組んでみてはいかがでしょうか。
3.引っ越しをする時
引っ越しの時に親しい人に新しい住所を知らせますよね。
そのタイミングで年賀状を終える旨を加えれば、年始に相手の気分を害することもなく、スムーズに伝えることができます。
人生において大きな変化のタイミングに人間関係を見直すことで、気持ちの整理もできます。
新しい気持ちに切り替わり、清々しく過ごせるでしょう。
【年賀状じまい70代向け】年賀状を辞める時はどのように相手に伝える?
年賀状じまいを伝える方法は、
- 年賀状に追記する
- 寒中見舞いで伝える
この2つのいずれかを選ぶことが多く、とくに年賀状で伝える人が多いようです。
年賀状に追記する
新年の挨拶や、昨年の感謝を述べた後で、その年の年賀状を最後に、来年からは辞める旨を追記します。
年賀状に書くメリットは、年賀状じまいを伝えたにも関わらず、翌年も年賀状が送られてくるのを防ぐ可能性が高いことです。
年賀状を書くときには前年の年賀状を確認することが多いですよね。
そのため、もしも相手が年賀状のリストからあなたを除外し忘れていても、直前に思い出してもらえるきっかけになります。
また、最後だからしっかりと書きたい気持ちはありますが、やはり1枚1枚全てを手書きにするのは難しいものです。
そこで、現在では年賀状を辞める文言が入ったハガキも多く販売されています。
お年玉付きのものもあったり、豊富な種類の文面から選べますよ。
寒中見舞いで伝える
年賀状は新年の挨拶なので、ネガティブな内容を含むことで相手の気分を害したらどうしようと心配になってしまう方もいらっしゃると思います。
その場合には、寒中見舞いでお伝えしましょう。
寒中見舞いを出す時期は、松の内が開ける1/8(関西の一部地域では1/16)~立春の前日(2023年は2/3)までとされています。
いただいた年賀状のお礼や相手を見舞う言葉や自身の近況を述べた後、年賀状をやめた旨を添えて送ります。
辞めたことを伝えた年以降に年賀状が届いた場合にも、無視するのではなく、寒中見舞いでお返事しましょう。相手の気分を害することなく再度お知らせすることができます。
【年賀状じまい70代向け】年賀状を辞める時の注意点
高齢者が年賀状じまいをする時には、相手との関係を悪化させないことが重要です。
そのために注意すべきことがあるので、紹介していきます。
自然消滅は要注意
年賀状を辞める時に、相手から届いているにも関わらず、送るのをやめて自然消滅を促す場合があります。
しかし、相手の立場になって考えてみるとどうでしょうか。
私だったら、年賀状のやり取りをしていた方からぱったりと来なくなると「何かあったのかな」「自分と関係を断ちたいと思われているのかな」と誤解してしまいます。
その後会った時にも、なんだか気まずくなってしまうかもしれませんよね。
喪中だったではと不安になってしまう人もいるようです。
相手に誤解を与えたり不要な気遣いをさせないためにも、しっかりと年賀状を辞めることを伝えておくのをおすすめします。
書くときの注意点
年賀状じまいを相手に伝えるときには、次の3つのことに注意しましょう。
- 辞めるのは全ての人に対してで、相手だけではないことを伝える
- 辞めたい理由を説明する
- 年賀状を辞めても、今後もお付き合いを続けたい気持ちを伝える
年賀状のやりとりに対する価値観は人それぞれです。
とくに高齢の方には、年賀状を辞めること自体が失礼だと感じる人もいるかもしれません。
必ずしも理解していただけることではないことを念頭に置き、文面には配慮しましょう。
たとえば、その後も関係を続けるための連絡手段を添えたり、ひとことだけでも手書きでコメントを入れると、より相手に気持ちが伝わるかもしれませんね。
【年賀状じまい70代向け】高齢者が年賀状を辞めるメリット
高齢者にとっては、長く続けた年賀状を辞めることには抵抗があるかもしれません。
届いた年賀状を見るのが楽しみでもあるので、踏ん切りがつかない気持ちは年齢を問わずあります。
しかし、年賀状じまいをすることで大きなメリットも2つあるので、最後にご紹介します。
1.時間と労力と費用
便利な世の中になったとはいえ、年賀状には時間と労力がかかります。
小さなハガキに何枚も集中して文字を書くことは、若い人にとっても長時間は難しく、高齢者には精神的にも肉体的にも負担になります。
それでなくても忙しい年の瀬ですので、少しでも負担なく過ごしたいものです。
苦手なことを手放せば、気持ちも楽になっていきます。
今の年賀状は、安いものでも1枚63円かかります。
送る人数が多ければ多いほど費用もかかるので、年賀状を辞めることで節約にも繋がると言えます。
2.人間関係が整理できる
もう何年も年賀状以外ではやりとりをしていない相手はいませんか?
年賀状を辞めるにあたり、宛名を見て相手の顔を浮かべていくと、自分にとって本当に大切な人が見えてきます。
年賀状を辞めたからといって交流を辞めるわけではありません。
メールアドレスや連絡先を添えてお知らせすることにより、再び交流が密になったということもあるそうです。
まとめ|【年賀状じまい】70代向けの例文5選!いつ・どのように出すのか解説
- 年賀状を辞めることを明確に伝え、理由やその後の付き合いについて書く
- 生活や年齢の節目に辞めやすく、年賀状や寒中見舞いで伝えるのが一般的
- 年賀状じまいをすると体と心の負担が軽くなり、人間関係を見直すことができる
今回は、年賀状の辞め方を70代の方向けについてまとめました。
伝統的な年始の挨拶である年賀状は、可能であれば続けたい素敵な文化です。
しかし、年賀状を送るのは高齢になるほど大変な作業になります。自分の体に無理を言って年賀状を続けるのは、きっと相手も望まないでしょう。
気持ちを込めて伝えれば、相手の方も理解してくれるはずです。
挨拶を伝える手段はハガキだけではありません。
思い切って年賀状じまいをして、今の自分に適した手段で大切な人に想いを伝えてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。